「私、ミスチル好きじゃないですかぁ?」

「知らねぇ!」心の中でシャウトした。もちろん世界の中心で。

【ネタバレなし】Hall Tour ヒカリノアトリエ@オリンパスホール八王子

 

 


【ネタバレなし】

Mr.Children Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ @オリンパスホール八王子

 

 

3月4日(土)7時30分過ぎ

 

この日の八王子の朝空は少し薄曇り

でも時々青空

気温は6度

 

駅ビルを抜けた、オリンパスの前の広場の風は追い風

 

寒いと言えば寒いけど、リフレクパーカーで耐えられない寒さではない

 

今宵、大好きなバンドのツアーがこの場所から始まる

 

この日が来ることを、僕はこの時までずーっとずーっとずーっと待っていたから、参戦から一夜明けた今も本当にいろんなことがあふれていて。

 

だから、思ったことを思うままに、正直な気持ちでつづろうと思います

 

気持ちの浮き沈みがすごくごちゃついてて、時系列やよくわからない感情の表現も多々あると思います

 

ライブレポでもなんでもない、これはただ「書きたかったから書いただけの日記」です。

 

 


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まず初めに遠藤はその日、開演10時間以上前からから現地入りしていたんですよ

 

(いや、単にグッズ並びたかっただけなんですけど、二番目の人が来たの遠藤が並びだした4時間後だったし、なんならグッズ係の人の現地集合より早かったし、もうね)

 

ぶっちゃけ遠藤の通常運転よりむしろちょっと遅いくらいなんだけどもっと誰かしら早くからいるだろうなんなら始発で会場行きたいくらいだけどいやいやちょっと待てよお前ホールで始発って当日券じゃあるまいにそれちょっとあまりに早すぎるだろうお田原様だってきっとまだ夢の中だようんうんそうだよねじゃあ間をとって今日はちょっと遅めに行こうかって思った末

 

いざ会場行ったら誰もいないったらありゃしないの、マジで

 

え、今日ツアー初日だよね?!もしかしてこれ壮大なドッキリ!?今日本当にここでライブあんの!?みたいな

 

いいね、実にいいよこの空回り感!最っ高の初日だよ!やっぱりツアーはこうでなくっちゃ♡

 

Split the Differenceの放映前日に映画館の前売り買いに始発で並びに行ったら、二番手の人がその4時間半後に来たことを、泣きながら思い出したぜ…(この感じ嫌いじゃない)

 

ただ、搬入の邪魔にでもなったりしたらマジで申し訳ないし迷惑かけるのもあれなので、一応スタッフさんに確認したら2人とも快諾してくれて

 

「僕らもいつお客さんが来てもいいように、早くから待機してるんでどうぞ並んでください」って超絶笑顔で言ってくれた

 

そしたら「じゃあ気合い入れておとなしく並んでいますね!」って返すしかないでござるよ某!

 

でね、ポツンと待っている全く人気のない時間も、スタッフさんがイノセント☆ワールドを流してしてくれたり、少し早く開場してくれたな?と思ったら、完っ全にご厚意でベンチに案内してくれたり、案内も本当に丁寧で、本当にありがたい限りでした。ありがとうございます。

 

そもそもなんでそんな早くから会場に行くんだよって思われるだろうけど、基本ライブの日に家にいたり、別の場所にいても絶っ対落ち着かないし、単純に待つのが好きなんですよね、遠藤

 

グッズを並んでる待ち時間も、今から出会う人を待ってる時間とか、好きなものにもうすぐ会える喜びの直前。

 

最大限に変わる瞬間を知っているから、待つ時間っていうのは全然苦じゃないし、むしろ何かをこうして待ちわびる時間は、昔から好き。

 

なんとなく桜井さんなら伝わるんじゃないかなぁ、この気持ち

 

ただ、今回はそんな「楽しみ」な気持ちだけで、開演を待っていたわけじゃないんだけどね。

 

 

 

んでんで、エイトプリンス八王子の2000人のキャパに対しTシャツは各250枚用意されてたっけな

 

タオル各500枚の用意してたっけわっしょい

 

ホールだしそんなもんかなぁと思いつつ、そんだけ用意されてるなら並ぶ意味なくない?安心だね、ゲラゲラ!

 

開場時間でも余裕で買えたから、今後現地購入される方はご参考くださいますと幸いです

 

あと今回は、現地のレジ手前にいきなり見慣れない小物が増えていた時のハートフルさときたら、イケメン過ぎて鼻血が出るぜ

 

 

可愛い

 

 

可愛い

 

 

可愛いぞこらぁ

 

ヒカリエジャケット柄のコインケース、お値段1500円

 

ツアーグッズにしては結構しっかりした作りで驚いたんだけど、中身はなんと開けてびっくりポケット&ツアー名印字付き!さあ買った買ったぁ!

 

付箋もあったな、そういや、しっかりちゃっかり買ってるけど

 

可愛いから光の速さで買って早速部屋の戸棚に仕舞い込んだ←意味ない!

 

NHKホールから追加される黒Tシャツもあるし、まだまだヒカリエツアー、いろんなことが楽しみだよね

 

 

 


そんな感じでグッズを買ったら「今日はライブなんだなぁ」ってそこでやっと少し実感がわいた、ほんの少しだけね その時点でライブまでの時間既に3時間は切っていたんですけど

 

そう、今日この八王子という自分にとってもすごくすごく身近な会場で、彼らのライブがあるなんて、しかもツアーの初日だなんて

 

そんな実感があんまりなくて、まわりにいた人も口々に同じようなことを言っていた

 

不思議だよなぁ、あの感覚

 

ここに会場があって、今か今かとツアーとライブの皮切りを待ってるのに

 

なのに、どこか実感がないって人ばかりで。

 

 

 

 

今回のヒカリノアトリエツアーの参戦は、自分にとっては2016年京都音博以来の約半年ぶりのライブ

 

そして、2015年未完ツアー以来の1年半ぶりのワンマン

 

ツアールーティーンを行っても(髪を切るとか、新しい靴を買うとか)それでも待ちわびている割にはいつものような実感はなくて。

 

どんな曲をやるんだろう、とか

どんなアレンジをするんだろう、とか

そういうことは今回一切考えなかった

 

誰より楽しもう、とか

八王子に来てくれて嬉しい、とか

今の自分がそんなこと言ったらすごく安っぽい言葉のような気もした

 

会わない間にいくつかのツアーと、たくさんのライブを重ねていたMr.Childrenと、一体自分はどう向き合えばいいのか?

 

いろんな感情と葛藤の中で

ただ、与えられた今日という日を、祈るように待ってたんだよ

 

 

 


気を悪くする人がいるかもしれない

 

指折りその日を数えて待っていた半面

自分は、参戦することがね、まだどこかでたまらなく怖かったんですよ

 

 

 


うん、順に説明していくね

 

Mr.Childrenのライブって、生き物みたいで常に進化をしているから

同じツアーでも初日とオーラスは全然違うライブになっている

 

何がどう違うの?って言われるとすごく難しいんだけど、同じ曲の同じセトリでも聴いてると全然違うんだよ


だから、自分が知らないライブがあることや、行けないツアーがあったこと

あまりにも間隔があいてしまっていたこと、もう色々だ

 

知らないMr.Childrenを見るのはすごく怖い

 

この気持ちはきっと共感されないと思う

 

だって自分でもどうしてこんなことを感じるのか、うまく説明ができないんだ

 

 


ちなみに遠藤、本人確認アリのライブっていうのが今回初めてで

(怖いから免許証とパスポートとマイナンバーカードとついでに各コピーも持っていった)

 

キャパ次第で本人確認は珍しくない昨今

 

「Tour 虹」

 

やっぱりヒカリエツアーに参戦する上で、このツアーの存在が果てしなく大きかった

 

虹からヒカリエにかけて、地方公演は地方の人が優遇されて、それ自体はすごくすごく素敵なことだと思うしそうあってくれてよかったと思う

 

もちろんこれらは最初から自分も受け入れた上でのツアーだった。

 

だけどいざ自分の住む場所や、ゆかりの場所に彼らがやってきて、自分はどうしたってライブに参加することができなかった現実。

 

何度も何度も何度もチャンスはあったのに、そのたびに落選を繰り返し

それでもツアーは進んで、ライブはどんどん回数を増やしていく

 

彼らが止まない進化をする一方で、自分はいつまでもいつまでも先へ進めない

 

ものすごい絶望だった

 

 

 


極めつけは、虹ツアーの後半だったかな。

 

ある日突然、わからなくなっちゃったんだよね、メンバーの顔が。

 

毎日毎日音を聞いているのに、

大好きなメンバーの、桜井さんの顔、何にも思い出せなくて

 

手元の携帯を開けば、何万枚も桜井さんの写真が入っているのに

 

部屋中に彼らのグッズやパンフレットであふれているのに

 

ネットで検索すればいつでもどこでもなんだって見れるのに

 

わからないんだよ

 

どれだけ音楽を聴いても大好きな大好きな人の顔を思い出せなくて、わからなくて。

 

目の前の人が一体誰なのかわからなくなるんだ。

 

長い間彼らのファンをやってきて、あんなに絶望したことなんてなかった。

 

絶望的で、本当にどこにも救いがなかった。本当に怖かった。

 

自分にとって、これまで何より一番身近で一番一緒に生きてきたMr.Childrenが、

「知らない人」になったあの瞬間は。

 

 

 


そんな最中、今回のヒカリノアトリエツアーが発表されてんだ

応募するのかしないのか、あの時は本当に迷った

 

もう、あんな思いをするくらいなら、応募しないほうがいいんじゃないか?

もう、一生会えないんじゃないか?そうまで感じた

 

何度も何度も何度も自問自答して、応募する前からもう何度も何度も何度もあきらめた

 

それでも最後の最後に応募したんだよ、オリンパスの目の前で。

なんでだろうね、わからないんだよね

 

今回だって、チケットを当てる自信はまるでなかった。

 

結果論、このツアーで参戦することが叶ったけど、気持ちの上ではもう数えきれないほどこのツアーもあきらめていた

 

それでも、応募したのは一体なんでだろう

 

結局、自分は日常ではいろんなことをあきらめながら生きているのに、Mr.Childrenだけはどうしてもあきらめきれないだ

 

もうわかってんだ、どんな自分であろうと、自分にはMr.Childrenしかないってことくらい。

 

ほら、10000回だめでかっこ悪くても、10001回目は何か変わるかもしれないっていうじゃん(なんでドリカム)

 

 

 

…まあ、どれもこれも全部今だから言えることだね

 

特に、参戦できなかった人への罪悪感、自分も感じずにはいられない

 

ちょっと前まで自分もそのジレンマの中にいて、その人たちの上に成り立つ当選があるっていうのもよくわかっているから…

 

自分が消化して、受け入れて、立ち上がるまで、ここまで随分長い長い時間がかかった

 

行けなかったライブは、二度と出会うことができない

代わりだってどこにもない、それだけは絶対的にそう思う。

 

だって、桜井さんがライブのことを「お客さんと“会う”」って言ってくれたから、顔を向き合わせて、生の音を聞くことで、自分の中で初めて“ライブ”は成立する

 

音漏れなんかじゃ、まるで意味がない。

会えない会場には、何の意味もない。

 

自分も、やっと、やっとヒカリノアトリエで叶ったんだ。

 

八王子の、この夜で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参戦直前の時間のことは、正直あんまり覚えてない。

 

ライブの当日になったところで、会場に入って、メンバーの顔を見て、イントロが鳴って、桜井さんの第一声を聴くその瞬間まで、本当に不安だった。

 

 


でも、目の当たりにしたその場所はね、想像以上の空間だった

 

上質な会場と、音を奏でるために作られた会場

ふかふかのイス

学校の体育館の壇上くらいの広さしかないステージ

その広さ分だけの、演出

照明の数

並んでいる楽器、メンバー感の距離の近さ

 

そして、何より音の近さ。


アリーナやドームとは比べ物にならないくらい小さな小さな会場で、音が全然違う風に体全体に響いてくる

 

ホールっていう会場構成が、第二の楽器みたいで、まるで楽器の中で音楽を聞いているみたいな感覚だったんだよ

 

だから、近い。

音が何より近いんだ。

 

全身全霊の音を鳴らしている最新の彼らは、今年最初のライブを喜び、そして届けてくれた。

 

いつもと変わらない、優しい笑顔と、気迫ある姿で

優しい音と、突き刺さるような音で

 

物理的な意味じゃなく、引き寄せたり、突き放したり

そしてまた引き寄せて、どこまでもどこまでも魅力的なんだよね、怖いくらいに

 

知らない人じゃない、自分のよく知る彼らだ。

思い出せなかった彼らの姿が、本当に目の前に広がっているんだよ。


そして、ツアー初日とは思えない完成度も垣間見た

「そうか、やり慣れてきているんだろうな」って、そう感じさせた

これは、まぎれもない自分の知らない彼らの姿だった。


実質、自分にとっては初めてのワンマンのホール

彼らにとっては、既に何度か数を重ねて、確実に自分のものにしてきているホール

嬉しくもあり、誇らしくもあり、たまらなく切なくもある

 

それでも、嬉しかった

 

知らない曲を聴くことも、知らない彼らを知ることが

こんなにもこんなにも、こんなにも嬉しいことだとは思わなかった。

 

だから、この夜は、本当に久しぶりに「彼らの音楽を聴いた」気分だったよ。

 

気温に関係なく汗をかいて、足が痛くなるまで、飛んで

手に汗握って、聞いて、感じて、音を全てで感じて。

 

彼らの奏でる曲を聴きながら、たくさん泣いて、たくさん笑って

五感の全てを使って、感情をさらけ出すような2時間40分

 

そんな瞬間、日常のどこに存在するんだろう?

本当に、今ここしかないと思う。


全身全霊の音を、全身全霊で感じて、自分の全部で受け止める。

 

そうだ、Mr.Childrenとのこのかけがえのない時間が大好きで、大好きで、大好きだったんだ。

 

思い出せなかったことを全部思い出したような

忘れかけたことを全部思い出したような、単純なことだった

 

ツアー初日なのに、どこか懐かしいような、でも新しい。

自分にとってヒカリノアトリエツアーは、そんな夜だったんだよ。

 

 

 

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これが参戦した直後の、純粋な感想かな

 

本当に、彼らのこととなると、面倒臭いって思うくらいに真面目に向き合う自分がいること、自分でもほとほとあきれてしまう

 

でも、どうか最後に伝えたい

 

未完ツアーが終わってから今日までの間で、彼らから離れちゃった人もいるよね

行きたくてもいけないライブ、そう簡単に割り切れるものでもないよね

 

でも、はぐれた時間の隙間ならきっとすぐ埋めてくれる

これだけ離れた心の隙間が、音を介して埋めてくれる彼らがいる

 

虹ツアーに行けなかった人も、行けた人も

ヒカリノアトリエツアーにこれから行く人も、行けない人も、もうそんなの関係なく

一秒でも早く、たくさんの人に今の彼らを見せたいと心底思った

 

自分のヒカリノアトリエツアーはもう終わってしまったけれど

彼らの新しいツアーは始まったばかりで、遠くですぐそばで届けてくれる

 

それがまた、25周年のドームツアー、スタジアムツアーにきっとつながっていく

いろんな形で必ず待っている人に届けてくれるから

だからどうか、次に会えるその日を楽しみにしていてください

 

そう感じています

 

行きたかったツアーは、行けなかったライブは、他のライブで補えることは決してないけれど

彼らが音楽を届けるのをあきらめない限り、何度でも一番新しい彼らに会いに行ける

 

桜井さんは「曲を待っていてくれるあなたがいるから」と言ってくれたけど、

自分にとっては「音楽を奏でてくれるあなたたちがいてくれたから」と。

 

そう思いまあああああああああああああああああああああああああああああああす(feat.運命)

 

 

 


というわけで25周年開幕だよーーーーう!

 

事故なく!怪我なく!病気なく!楽しく!健やかに!

ヒカリノアトリエツアーが、無事に完走出来ますように!

 

今年もどうか、どうかたくさんの人に、彼らの心のこもった音楽が、届きますように。

今宵も、最高の夜をありがとう。

 

そしてここまで、読みにくくて醜い日記を見てくれてありがとう。

 


ではまた
 

 

 

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