Tour 2019 “Against All GRAVITY”
ライブレポその3!さ!く!ら!い!3!
19.SINGLES
さて、アンコールです!
何を隠そう、この曲今ツアーの演出を前ツアーのオープニングからそっくりそのままぶっこんできてくれまして
初日なんてそりゃもうどっきりかと思うレベルで、個人的にはなかなかの大パニックだったんだけど
いやだってアリーナと同じ演出はわかるけど、ライブツアーオープニング映像が別のライブツアーのアンコールで見れるとは思わないじゃん???!!!!
時空歪んでタイムリープして時をかけるみすたーちるどr?????(僕時かけ見たことないんですけど)え???もっかい出だしからツアー始まるの????みたいな(笑)
という訳で初日は踏みつぶされたえんがわのお寿司みたいな、意味の分からない発狂をしてすみませんでした
思い起こすのは札幌なんだけれど、そういえばこの曲を歌ってる桜井さんはっきり顔見れたのは札幌が初めてだなって思った。
席的に、アリーナツアーでも台湾でもドーム福岡でも、その表情をちゃんと見れることって実はほぼなかったんだけど、本当に札幌で初めて見て、あぁ、こんな顔して歌ってるんだなぁって。
ぼんやり思った。
頬にキスで頬触れてる時の表情とか、サビの目とか、でも一瞬笑って、あ、この曲笑うんだって…なんだか思い出してしまうな。
20.Worlds end
ドドドドド…のドラムからのイントロの強烈なジャカジャーンと始まるこの曲
(文字に起こすとチープすぎるけどここはお願い真面目な話だから許して)
アリーナでも言ったけど戻ってきてくれて何よりうれしい選曲他ならない。
あのイントロの衝動の音が、もう全てを物語っているかのような。個人的には従来のライブにおいて、イノワーに次ぐ心音のような曲だと思っていて。
やっぱりバンドの音を意識したコンセプトツアーで、この曲は絶対に必要だと思う。
初日は期限つき歌詞が出ず「うぅんつき」みたいなごまかしできてない感じにトキメキを覚えたよね…
あと桜井さん最後のシャウトね?
初日は声量増えて、正直終盤少しかすれた声だったのに、本当にすごいなって
二日目の方は逆に妙にエコーきいてて、あ、エコーだ、いやこれドーム音響か?!ってなって一人大パニックしてたよおおおおおおおおおだからドームって好き
なんていうかもう、演出やセトリからももはや確信めいてるけど。
メインスクリーンの使い方もメインスクリーン横のライトの形状も。
花道から登場する桜井さんも、10年前のドームツアーとすごく似通っていて。
ラストのMCが色々言われてるけど、つながる曲を見て。
10年前のドームツアー。
何かあるんだろうかと、思いをはせずにいられなかった。同じではないけどでもよく似た景色を。
あのツアーと同じ場所で、このツアーを見たかったなぁと思ってやまないな。
悔やんだって後のオマットゥリ\アタラシイヤツデス!ファンファーレ!ファンファーーレ!/
MC
いよいよ最後の曲かなぁってタイミング。
挨拶のあと、桜井さんはこんな話を始めた。
桜井「日課にしていることがって、朝起きるとまずネットニュースを見るんですけれど…」
急に日常的なMCが始まって、おや?と思ったんだ、そしたらね…。
桜井「そこには誰かが病気になったり、誰かが現役引退(直近はまず何よりイチローがタイムリーだなぁ…)したり、そんな記事ばかり目に入ります」
桜井「と、同時にああ自分はいつまで歌が歌えるんだろうなって考えるようになって…。」
楽しい嬉しい大好きなライブ中、一気に現実に引き戻されたような気持ちで。
ここ、本当に心臓がギュッとなった。
一体いつから思い始めていたんだろう、近年こういったセリフは本当にこの人から出る度に苦しくなる。
楽しく過ごしていたいのに、笑ってたいのに。まるで独り言の歌詞みたい。
桜井「でも、もし突然このライブが終わった後声が出なくなってしまっても、明日歌えなくなってしまっても、もう後悔はないです」
桜井「だってこんなにたくさんの人たちが自分たちの音楽を聞きに来てくれて、応援してくれて…」
桜井「もうねこんなに、こんなに幸せなことはないって、そう思ってます」
それは嘘でも何でもない、本当に熱のこもった声
桜井「もうこれ以上を望んだら、きっとバチが当たるんじゃないかって思うくらい」
笑って、そう言ってた。
本当に苦しかった。言葉にならなかった。
でも、でもね。こう続けてた。
桜井「もう明日歌えなくなっても悔いはないけど、暮らしているとやっぱり曲は生まれてくるわけで…(笑)」
桜井「だからあともう1曲、この会場にいる数万人の心を一つにできるような曲を、できるならあともう1曲作りたいってそう思っています!」
数万人は各会場それぞれの動員数の数字ね、多分全会場で言ってると思うけど。
でも桜井さん、そこでふと思いとどまった
桜井「…いや、あと1曲は謙虚すぎた!」
桜井「あと10曲!あと10曲は作りたいです!」
そう言ってた。
ああ…
まるで、心のモヤを晴らすような笑顔と、力強さと、無邪気さを見せて。
そして、桜井さんはこんなことも言ってた。
“曲作りは音を作ってから、歌詞をあてこんでいくから、それはまるでクロスワードパズルしてるような感覚”
“そこで答え合わせをして、歌詞を当てはめていくことで、はじめて自分が訴えたかったことがわかった気持ちになる”
…ってそう言ってて。
今はちゃんと訴えたいことがあるっていう感情があって、気持ちを明確にして歌詞を当て込んでいるのかって思うと、以前とは違う曲作りの姿勢に、少し驚きも感じたりして。
二日目は「クロスワードパズル」を噛みたおしすぎててもはやこのくだりで彼は一体何を言っているのかわからなかったのは内緒ね
桜井「みんなに次に会う時までに、僕ら新しいクロスワードパズルを完成できるよう暮らしていくので、みんなもまた次に会う時までに、自分たちのクロスワードパズルを完成させてほしいと思います」
そう締めくくってた。
…
空気読まずにぶっこむけど、このMCこのくだりもあります
桜井「ツアー終わったら僕らレコーディングロンドンいきます」
と?????????????????????!!!!!!!!!!!!!!!
桜井「ツアーが終わったら」
遠藤「 ( ᷇࿀ ᷆ ) 」
桜井「僕らロンドンに、」
遠藤「( Д ) ⊙ ⊙ !!!!!!!!????????????!wwwwwtttttttるるるるるるるるる??????」(その間約0.38秒)
桜井「レコーディングに行きます」
遠藤 「( ᷇࿀ ᷆ ) 」
↑リアルタイムの僕の心境としてはこんな感じ、だから英会話習ってたのねww
前回のツアーで海外レコーディングの話云々してたらまさかのロンドンに頭がほんわかぱっぱした
(いやレコーディングでよかったよ…もしライブなんて言われた日には僕も英会話ならなきゃいけないし、幼少期10年習ってたけどハワイを「センキュー」だけで乗り切った猛者よ?←)
そんな訳でちょっと僕の情緒が豊かすぎる(笑)MCでしたが、総じてすごく考えさせられました。
21.皮膚呼吸
最後はもちろん、この曲。
今ツアーでも自分の心に最も残る曲を選ぶなら、今回のツアーもまた僕は間違いなくこの曲だった。
今の彼らだから、今の彼らだから歌う意味がある曲を。
思うんだ。
ねぇ、桜井さん。
この曲、一体どんな思いで作ったの?って、心の中で何度も何度も問いかけた。
「明日歌えなくなってもいい」
なんて、セリフの真意。本当はあなたも気づいてるだろう。
この曲こそが、クロスワードパズルの答えをあなたに、そして僕らに、みんなに教えてくれたんじゃないかって、僕はそう思ってる。そう信じたい。
桜井和寿は、きっとこれからも絶対に、歌うことをあきらめないから。あきらめたりしない人だから。
歌を失う恐怖と誰より戦い、歌う喜びを誰より噛みしめ、生きる人だから。
それを支えるメンバーがいて、待ち望んでいる僕らがいて、今のMr.Childrenがいる。
途方もないね。
「歌声は消耗品」
だけれども、生きる限り間違いなくそれは逃れようがないけれど
抗うあの人がいる限り、信じたい僕が、僕たちが、みんながいるんだ。
この曲で痛いほど実感することができて、本当に良かった。その言葉に尽きるから。
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ここでちらっと福岡二日目で感じたこと。
この日桜井さんの声の調子よくなくて、調子よくないというよりは、なんていうんだカブトムシの声風邪をこじらせたような声出てないって感じのやつかな。
でも本人はその中で何度も何度もブラッシュアップさせてる感じで、序盤ででない声も、ロングトーンすごくきれいで。
しかもさいご余力のあるような声量に力強さをプラスさせて。終盤もいつもよりちょっとだけハスキーなファルセットもきれいだった。
思わず皮膚呼吸前のMCと重なった。
変な意味じゃなくて、この人はまだまだやる、やれる人だって。老いもなにも関係なく。
だからね、そう思ってたから。
この日冒頭で桜井さんはいつもの「最高の夜」って言葉を二回発してて。
でも今回は最高の夜したいじゃなくて、やってよね、みたいな。してよねみたいな…
こちらに求めてた、それこそ例のギブ&テイクの精神よ
そして嬉しかったのは、その言葉を桜井さんが裏付けてくれるかのように、声が出ない中で、平成最後のライブで「最高」って言葉をライブを通して4回も言ってて、本当に。。。
※って思ってたらその後ボイトレの大先生曰く「あれは表現です」ってばっさり切られて、USODARO---------------!?ってなった遠藤武将
いや、本当に…だまされたよ…ぼかぁ…杞憂でよかったよ…でも表現って…表現って…桜井さんあと何回変身残してるのかなって思うじゃん…思うんですよぉ…表現かぁ…
や、でも思い返してもやっぱり声の調子はそこまでよくなかったと思う
でもそれを微塵も見せないライブが平成最後のライブにはあった。それを伝えたかったんだ。
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退場
桜井「本当にどうもありがとう!」
この時間、何度経験しても本当に…(涙)
サポートメンバーを紹介し、全員で礼した後はサポートメンバーが捌けて。
メンバーだけでそれぞれの花道に挨拶して、最後の最後、メンバー紹介をして、幕は下がる。
Your songが退場局として流れる中
桜井「本当にどうもありがとう!気をつけて帰ってねーーーーー!」
桜井「またあおう、必ずね!」
札幌から始まったんだけどね、すごくいい顔してアウトロの呼応を桜井さんが客席に向かって煽ってくれて(身ぶり手振り)
二回の呼応を会場全員でやって(カメラさんもメンバーの顔全員写してくれて、それが本当にめちゃくちゃいい顔してた…)
平成最後のライブではこのタイミングで、あの言葉。
思うことは山のようにあれど、今日が平成最後のライブだから、今日ならではの桜井さんの言葉を一言だけ添えさせて。
— 遠藤にしか出せない特別な音 (@03080510) 2019年4月21日
平成最後に付随するから、ネタバレにはならないと思うけどまだ見たくない人もいるだろうから、もしよかったら。
自分にとって、大事な大事な宝物にしたい、強く優しい一言だった。 pic.twitter.com/e1PthH4xvm
なんでこんなに愛しいバンドなんだろう、会うたびに思うよ。
また会おうね、必ずね。その言葉を信じて。
(とか思ってるときにお願いだから投げキスだけは…投げキスだけは…!あかんて!桜井和寿、後生やで!!!!!!!!!!!!)
ひとまず、ライブレポはこんなところです。
あとはライブレポとはそれた、遠藤の個人的な独り言です。ウーウー独り言~♪
さて、総評して不思議なツアーだったな。とても。
楽しく面白くおかしく感動的(自分で言うな)にライブレポを書いてみたけど、実際のところとても苦しいツアーだったことはやっぱり少し話させてほしい。
僕は彼らと共に全国を旅する様になってから、本当にありがたいことにたくさんの人の支えと恩恵で、本当にたくさんの素晴らしいライブの数々に参加させてもらってきた。
その最たる場所はドームだ。
これまでずーっと本当に文字通り、ドームでのライブに“参加し続けて”きた。
それこそ「これ以上を望んだら、バチがあたるんじゃないか」というくらいに、ね。
ただ、逆に言うと一度も参加できなかったツアーだっていくつもある。それだって間違いなく今の僕を作ってきた要素のひとつだ。
今回まるでいつものドームツアーのように全国を回って、開演の開演までチケットを願って、願って、願って。
意地になってたという訳でもなく、自暴自棄になってた、という訳でもない。
ただ、会える可能性が1%でもあるならそれにすがりたかった。
本当にシンプルなその気持ち、ただそれだけだった。
思うんだ。
桜井さんの「空を飛びたい人は重力に逆らいたいけど、地に足をつけたい人にとっては、浮力こそが対峙すべき問題だ」って。
ライブに行きたい僕にとっては、ライブにいけないことこそ対峙すべき問題だって、本当はずっとわかっててでもどこかできっと見て見ぬふりしていたんだ。
だってドームよ???あれだけ広いんだよ???遠藤と朝青龍一人押し込むくらいいける!よっしゃ!って…なんていうか根拠のない自信がね。
もちろんこのご時世に余裕で全公演行ったろ!なんて思ってないけど、あんなに人懐っこい会場、ホールやアリーナと同等に「入れない」を考えるほど大人になれなかったんだ。
昔と同じように全会場訪れてもあんなにも遠い別世界。
大人にならなきゃいけないって難しい。
という訳で懺悔!
今回はいろんな方にもう、みっともないとこ見せまくってすみませんでした!
チケットをゲット出来なかった現地の僕に「誰か亡くなったの?」「負のオーラがすごい」「かける言葉もない」「背中の哀愁が人間じゃない」ってそんな誉めるなよってくらいいろんな人にいわれたけど(笑)
出来事は省略するけど、沖縄で物憂げな豪雨に打たれて生まれ変わってきた!本当に。色々洗い流してもらって、ここでやっとすっきりすることが出来た。
今は何よりも「歌い続ける」という彼の選択肢を、何よりもそれを一番にくみ取っているバンドの答えを。
心から感謝してるということ、それこそ何よりも何よりも伝えたい。
きっと僕がいてもいなくてもこうしてMr.Childrenは進んでいく、本当はずっとずっとずっと前から知ってた。
だから僕も進まなきゃ、近づかなきゃ。どんなに遠くなって、そしてどんなに近くても。追いつかなきゃ。
そうやって生きてきた。うん、そうやって生きているからこそ。
いつまでこうやって、自分の足で彼らに会いに行けるか、また彼らがその時間を用意してくれるか。
今までもずっと考えてきたことではあるけど、今まで以上に考えたツアーだったから。
だからこそ僕も日常を全うした上で、正々堂々正規に行けるライブには、文字通り全部行きたいから。
だからこそ、だからこそ。一回一回を大切に、かけがえのないあの時間を大切に。
あなたたちに会える時間が一番好きで、会えない時間もやっぱりあなたたちのことが誰より一番大好きでした。
何度でもまた何度でも何度でも会おうね、世界で一番大好きな人たち。
以上が、遠藤による遠藤のための“Against All GRAVITY” です。
このブログをもって、みっともないけどでもとても愛しいこの旅を終えます。
ではまた。
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