はぁい、お前ら!
お久しぶりです桜井さん!ゲラゲラの遠藤です!
ひそかにブログを移行し早38年…。アメブロと決別したこの地で初めて、そしてこの度久々にブログを書くので緊張しまs…しますっす!
本日は有名なモンスターバンドが2020年12月2日に発売した超絶素敵アルバム「SOUNDTRACKS」について好き勝手な雑感を語っていくよ!ドンドコドンドコ!
Mr.Children「SOUNDTRACKS」とは?
日本が誇るモンスターバンドによる通算20万枚目のオリジナルアルバムの名称。
20万年ぶりの海外レコーディングアルバム、かつ全曲アナログレコーディングという採算度外視!満足度38億%!主に遠藤と全米が泣いたお腹に優しいアルバム。
詳しくはヤフーでググってこ!CDとかLPとかサブスクとかよくわかんないけどいっぱいあるから!
ぶっちゃけ発売から5ヵ月経った今更なタイミングだけど、なぜこのアルバムを語ろうかと思ったのかというと、アルバムタイトルでもある「SOUNDTRACKS」は、リスナーの人生のサウンドトラックなればというバンドの願いも込められている。だからある程度聴き込んで自分の中に落とし込む時間は絶対に欲しかった。
そのうえで28周年のうちにやり残したこと…なんてたくさんあったけど、明確な動きがバンドにない中で、待ってるだけじゃなく自分にもできることをしておきたいと思って、なんやかんや今がベスト更新タイミングなのだよ桜井さん
…というのは俄然建前で、ある日突然道端で桜井さんに会った時「こんにちは。そういえばSOUNDTRACKSどうだった?」と出会い頭に突然話を振られた時、どもったりうまく答えられなかったら悔しいからね!
という訳で何か有益な情報を探してこのブログにたどり着いた人は誠に申し訳ございませんが!このブログは例のごとく某Mr.Childrenに対する独断と偏見と厚かましいくらいの大好きだけで語る誰も得しないブログですので、ご容赦ください!ドンドコドンドコ!
暇で暇で仕方ない人がいたら、まったりとしていてそれでいてしつこくない(?)雑感ブログでも見てくださくらい
SOUNDTRACKS - Mr.Children
<収録曲>
- 01. DANCING SHOES
- 02. Brand new planet(フジテレビ系ドラマ「姉ちゃんの恋人」主題歌)
- 03. turn over? (TBS系ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」主題歌)
- 04. 君と重ねたモノローグ (映画ドラえもん「のび太の新恐竜」主題歌)
- 05. losstime
- 06. Documentary film
- 07. Birthday (映画ドラえもん「のび太の新恐竜」主題歌)
- 08. others (キリンビール「麒麟特製ストロング」CMソング)
- 09. The song of praise (日本テレビ系情報番組「ZIP !」テーマソング)
- 10. memories
全10曲 / total 45:14
全10曲45分でこの満足度?!時代は量より質ですよ質!!
01. DANCING SHOES
この曲、個々のファーストインプレッションは非常に興味ある!
まずもって遠藤の第一印象を端的に表すと、
「あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!(断末魔)(断末魔)(断末魔)」
だったじゃないですかぁ?だったんですよぉ!
ダンシュ―の初聴の衝撃、興奮、たるや「I / SENSE」のそれのそれ!さらにさかのぼると「言わせてみてぇもんだ / シフクノオト」のあれのあれのあれ!
つまるところの不穏なイントロから始まる THE かっこいい系の曲 全くもってけしからんもっとやれ
アルバムの一発目にこの手の曲を持ってくるところが実に憎いよねぇ!
本当に“やってくれたな”って思うし、圧倒的な攻めの攻め攻めの攻撃態勢なこのポテンシャル
初聴の時はもうね、泣いてんだか鼻血出しているんだかよくわからないテンションでこの曲を聴いたよね
まさに中川おけいはんが言っていた「この曲で始まったら驚くだろうとか、期待してくれている人のイメージを超えられるだろうとか」
気持ちいいくらいにMr.Childrenの策略にはまっている将来有望な僕らがいるんですよ・・・
ほんと、メロディサウンド歌詞全てがツボなんだけど、特に歌詞がいいんですよ大好きが過ぎる
きれっきれのダリダリダリな韻踏み大好きすぎるし(でも本人は意識して踏んでいる訳じゃなかったのも最高すギルし)
— 遠藤にしか出せない特別な音 (@03080510) 2020年12月14日
※桜井さんにこんな風に話しかけたらどんな顔されるんだろうっていつも思う、苦笑いされるかすごく嫌な顔されるかどちらかなんだろうけど全力で後者を推したい
あちらを立てればこちらは濡れz…げふんげふん(さくらなんちゃらさんが一番好きって言う前から、こちらも好きを公言しているワンフレーズなので、運命を感じた、ド下ネタに)
「We were born to be free. 」とか「無様なくらいがちょうどいい」とか「君は思うよりカッコいい」とか、ワンフレーズたちが、んもう片っ端からありえないくらいカッコいい!
桜井和寿にそう煽られたら勘違い起こすよ、そりゃ
個人的には、今Mr.Chldrenの中で最も ナルチシズムを解放させてくれる 勇気を与えてくれる応援歌になっているんですよ
んで、ダンシューって時系列的に重力と呼吸に入れる案もあったらしいけど、それはそれでよい采配だったのかもしれないけれど
もしその段階でリリースしていたらストリングスは絶対違う今とアレンジだっただろうし、遠藤個人としてはそれ以上にSOUNDTRACKSの一曲目でこの曲を聴けたことがすごく嬉しい
音楽に対する真っ新な興奮を、フラゲしたあの日、一番最初にこの曲で感じることが出来て本当に幸せだった!
コロナとか自粛とか、自分の中で忘れていたわくわく感を、音楽を通じてこの曲が一瞬で思いださせてくれたことに、救いと感謝しかなかったよ
エンドレスハピネスダンシングシュー
本当に、ダンシューみたいな曲を聴いていると、このバンドはつくづく僕を焚きつけるのが上手だなと思う
いくつになってもそういうところに、きっとずっと一番救われているんだよな、Mr.Children
02. Brand new planet(フジテレビ系ドラマ「姉ちゃんの恋人」主題歌)
ダンシューから一転してさわやかイントロさわやかメロディー!!
相対する美しさがこの曲の良さをフルスロットで全開にしてくれているから、今回のアルバムのこの曲順は絶対譲れないと思った
めちゃくちゃ若々しいよね、中の人本当にアラフィフバンドか?って聴く度に思ってしまうのもまた一興ですよ!桜井さん!ね!桜井さん!
また、やっぱりこの曲が先行解禁された時からすごく思ってたけど、曲全体の構成がそもそも非常に今風で若々しい印象を受けまして
あえて意識しているわけではなかったようだけど、イントロからサビまでの短さは実際今の時代にかなり受け入れられやすいだろうし
いわばサブスク等の試し聴きでも圧倒的に聴きやすい、今の音楽シーンに通用しやすい曲だろうなってイメージがあった
実際、サブスクないしダウンロード解禁以降、SOUNDTRACKSで最上位だったのは圧倒的にこの曲だった
まあ、世間の反応がどうとか抜きに遠藤はこの曲が好きだよ桜井さん!!!!!!!!!!!!!!!そりゃレスポールにも負けじと遠藤も叫びますわ
ただ、この曲を若々しいと思う反面、桜井さんの中に少なからずその迷いがあった。
青臭い曲をやり続ける違和感っていうのは、きっとこれからどんどん彼らの中に増えていく感覚だと思っている。
その違和感を抱きながらずっとバンドを続けてほしいわけでもないし、年相応の落ち着きを見せた音楽を奏でるのももちろんひとつの手だし、それは全く否定しないしむしろ楽しみでもあるんだけけれど
なんとなく、あの短いイントロ音も「心の揺らぎ」みたいなものを感じていて、揺らぎの中から、あの出だしの冒頭の歌詞に入ると思うと余計にこの曲が愛しかった。
だから10曲のうち1曲だけでも、まだ憧れがあり続けるMr.Childrenも悪くないよねって思うんだよ、音楽の中だけでも。
まだまだそんな彼らに励まされる自分がいるんだって、そう思わせてくれる曲だった。はなまる。
03. turn over? (TBS系ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」主題歌)
LA仕込みのアイツはまた素敵な風をバンドに吹かせてくれたよなぁ!どんどんぱふぱふ!
個人的にはこの曲はものすごく血沸き肉躍るダーリンソング(?)でして、
音源のみの段階で結構桜井さんに対して可愛さを想像していたのにテレビで披露した桜井さんがかっこよすぎて、あれ以来音源聴くたびに
「頭が…っ!耳が!脳が!三半規管が!胃が!内臓が!桜井さん!!!」みたいになるからすごく楽しいんですよ・・・
そして桜井和寿に「機嫌直してよ」と言われて直らない遠藤など、この世に存在しないのだよケンマスイくん・・・
turn over?は歌い方もメロディーも好きだけど、特にメロディーに対する歌詞の載せ方が好きすぎる
音を先行して言葉を選んだにしても、ハマり方があまりに気持ちよくて、でも言葉もきちんと成立してる
軽めなテイストにみせて、実はとても作り込んでそうな所が本当にかっこいいなって思っていたら、インタビューもろもろを見てやはりメンバー一同だいぶ苦労したんだな…と(笑)
結果的に3分半にもみたないこの楽曲の中に、明るくて、爽やかで、どこか懐かしくて、心地よいテンポが無駄なく詰まっているじゃないですか、音楽の幕の内弁当かよってくらいに
初期の彼らを連想する部分と今の彼らを感じる部分が絶妙に折り重なって、なんていうか、この曲の主人公「ボク(僕)」は「キミ」に振り回されているけれど、負けじとリスナーものこの曲に振り回されているっていう構図がたまらない(笑)
第一印象から、制作の背景から、若干憂いを含んだ歌詞に反する明るい曲調まで、ホント何度聴いても楽しい曲です
彼らが苦労して作ってくれるこの手の曲も、ファン冥利に尽きる曲だなぁ。
余談だけど曲が解禁された日にパーカッションのことを「アフリカ民族が祭りの時に叩いてそうな太鼓みたいな音が聞こえる」とつぶやいていた人がいて、それが地味に未だに頭から離れない件について
04. 君と重ねたモノローグ (映画ドラえもん「のび太の新恐竜」主題歌)
バンド史上最長シングル、最短シングルがアルバムの中で続いているのもなんだかぐっと来た
しかしあなどることなかれただのしっとり系バラードではない!
イントロはなくて、Bメロもなくて、アウトロが2分半に及ぶ長さっていうのがかなり挑戦的じゃないか!
かなり面白いなって思うのが、桜井さんがインタビューで「イントロを短くする」のが耳障り良いと言っているところ
イントロだったり間奏をそぎ落としている一方で、アウトロで曲の広がり方を見せるの彼らの怖いところじゃん!そんなの控えめに言って興奮するわ
また、我らがリズム隊JEN&ナカケーがこの曲のことをすごく難しいって言っていたので、そのうえでこの曲ができたことは、後世まで記憶に留めておきたい
イントロの長さに関して言うと、冗長的だという人もきっといなくはないんだろうけど、個人的な意見としては海外仕込みのあのアウトロが、別の曲の雰囲気を醸し出しているから一曲で二曲分聴ける!素敵!みたいな異質な存在感を醸し出していて、そこも含めて好きだな
と、いうかこの曲のアウトロちゃんたちはまさに海外から持ち帰った最強のおみやげだよなぁ
あんなに素敵なストリングスの音聞いたらそりゃ余すことなく入れたいし、そりゃリズム隊も難しくても張り切っていきますよね!
みすたーさんは昔からノリと勢いみたいな感じで音を継ぎ足し継ぎ足しという手法は取らないから、要は無意味な肉付けはしない音作りを美学としていて、あのアウトロにももちろん意味があっての構成だと思うと、どんな小さなことでもいいから細かく裏話聴きたい欲がとんでもなく溢れていたから、制作裏話が非常に面白かった!
そしてこの曲は結末「君は僕の永遠」という歌詞もあまりに直球だからずるい
桜井和寿、やってくれたなって思う
あの人は別れの曲ばかり“永遠”という言葉を使うから、本当にその言葉が響くのは、相手がいる幸せな瞬間ではなく、失って一人になって相手を思い出した瞬間だって、あの人はよくわかってるよなぁ
05. losstime
同業者からの評価が高くてすこぶるご機嫌な桜井さんを見て、同じくご機嫌な遠藤
まだアルバムタイトルも発表されていない頃、桜井さんは「次のアルバムは深海っぽい」と言っていたけれど、音か、意識か、ソングライティング、あるいは全てか
何も受け入れられなくなった末に選んだ「死」と、穏やかに受け入れた「死」はまるで違うけれど
SOUNDTRACKSから意図せずにじみ出てきたそこはかとない死の匂い、この曲は特に際立っているなぁと思う訳じゃないですかぁ、思うんですよぉ…
んで、アルバムにて初解禁したこの曲に関しては、物申したいことがある
そりゃ御年50歳の桜井和寿と、15歳の遠藤じゃ余生の時間も生死の価値観も違うかもしれない!
違うかもしれないけれど!あえて言うぞ!違うことに甘えたりしないぞ、と!
むしろ違うから何だってんだ!私とことりと鈴はみんな違ってみんないいんだぞ!
多様性の時代だ!金子みすゞのライティングに時代がようやく追いついたんだ!
つまり何が言いたいのかというと、すごくシビアな話だけど、桜井さんはつくづくリスナーの想像力を信用していないな、と思うんですよ。長年感じてきたことではあるけれど、これは改めて明確に記しておきたい。
というか、こればっかりは The Mr.Children World で市民権を得てこなかったリスナー側の問題なので、むしろずっと甘やかされて生きてきたツケだよな、と思うところもあれど…
このブログを見ている桜井和寿がいたら切実に言いたい!もっと自信を持て!
Mr.Childrenのリスナーは、与えられた曲に対してあなたが思うよりもっと貪欲にむさぼっているぞ!
誰かにとっての人生のSOUNDTRACKSを目指しているならそこはもっと信用してくれ!
諦めんな!桜井和寿!いけるぞ!桜井和寿!さ、さ、さ、桜井さぁん!
…さて、何目線で何を伝えたいのか段々わからなくなってきておりますが、桜井さんを見ていると早く50歳になりたいなと心底思う
いや、ちょっと違うな
一緒に50歳になりたかったな
そうすればきっと見えてくるlosstimeもあるんだろうと思うと寂しさ半分、悔しさ半分…。
…しんみりしちゃったね!!
この件一旦持ち帰らせていただきます!!(政治家か?)
06. Documentary film
完全なYouTube上でMVに振り切ったフル新曲解禁ってもしかしたら初めてだったかもしれない
近年の解禁事情だとYour SongはYouTube解禁15分くらい前にしれっとラジオ解禁されて、Brand new planetは番組予告で解禁(しかもフル解禁はMINE映像だから何気MVではない罠)
ただ、これがもしアルバム解禁してたらまた第一印象はまた違っただろうな、とは思う
そして今回のメンバー最大の思い入れソングが、タイアップなし、っていうのが怖いところだったんだけれども、
その曲を紅白ありがとう歌合戦で披露するところも最高なところ
もしかしたらこのご時世でタイアップ飛んだ可能性もあるよなと思い、そこは一先ずこのブログにこっそり留めておきつつ、桜井さんあとで答え教えてください
なお、バンドはこの曲で2020年年末、満を持して12年ぶりの紅白歌合戦の出場をぶちかましてきたところではありましたが、巷の紅白披露曲予想の段階では、どのスポーツ記事もことごとく読みが外れ
ちょっと待って、紅白記事各社曲目がバラバラで声出して笑った、かく乱されてるけどつまりは「何が起こっても変じゃない」って訳だ、楽しいね桜井さん! pic.twitter.com/vGEfRNN54S
— 遠藤にしか出せない特別な音 (@03080510) 2020年11月16日
そりゃスポーツ紙が出ている時点でアルバム収録曲の詳細は出ていたものの、この曲は解禁前だったしそもそもノンタイアップだった訳でしたし…。
紅白歌合戦という国内最大の視聴率を誇る歌番組で、売り出したばかりの最新アルバム曲、それもノンタイアップ
そんな場所にダークホースをかましてくるバンドがいるなんて誰も思わないね
その精神が実にロックで潔かったし、容赦ないところが好きだなぁ・・・
そして、この曲に関しては個人的な感想を語るのはすごく難しい。
好きとか、嫌いとか、そういうたぐいの曲ではないな、自分の中で。
だけどずっと心がざわつくというか、最初からクライマックスのような、端的に言うとDocumentary filmはSOUNDTRACKSのラスボスのような感覚。伝わるかわからないけれど。
曲そのものは決して奇をてらっているわけでもないのに(むしろこの曲をほっといてもできる系の曲と称しているあたり、彼らの得意分野の曲だろうなと思う)
何がこう心の琴線に触れてくるのか、この曲と出会って半年たった今でもうまく言語化ができない。
分かんないから音楽って怖いよなぁ。すごいよなぁ。
07. Birthday (映画ドラえもん「のび太の新恐竜」主題歌)
バンドサウンドVerすごくすごく好きだった!でも完成形も負けないくらい好きだ!
The Birthdayからインスパイアされた「叫ぶバンドとしてもまだまだ存在していたい」を表してくれたBirthdayを想うと、当初のバンドサウンドこそが本来表したかったBirthdayだったのは否めないかもしれない。
だけど疾走感やバンドの良さをきっちり残してもっていった今の完成形なら、それだって正解には違いない!
(今回のレコーディングでは「(元々の桜井さんの)歌が強すぎて、ものすごく丁寧に削ってもらった」なんて部分もあったしね)
そしてこの曲に関しては、温め続けた映画どら焼き太郎のタイアップソングとしての位置づけはやっぱり自分の中でもすごく大きくて
多様性を重んじる現代において、映画どら焼き太郎のテーマにまずもってモノローグを生み出した半面、また違う角度でBirthdayをアプローチしてくるあたり、すごくらしいなと思ってしまった
当初発表された段階では、映画どら焼き太郎のタイアップを行うに当たって、Birthdayの第一印象は若干あたり強めな気はしていたけれど
モノローグとの相乗効果で際立たせた曲だということを理解すると、冒険心に拍車をかけるBirthdayと、心境に寄り添うモノローグとで、すごく良いバランスをとってくれたなと思う
モノローグとのダブル主題歌だったこともまたこの曲の良さを打ち出してくれたと心底思う、切っても切れないどら焼き太郎との関係だぜ。ところでどら焼き太郎って何?
08. others (キリンビール「麒麟特製ストロング」CMソング)
松崎しげるも顔面蒼白になるレベルの名曲爆誕
othersはMr.Childrenが奏でる音の文学ですよ…!※ここテストに出ます
初めてフルで聴いた時のいろんな意味での衝撃、泡吹いて気絶するかと思った マ ジ で
いや、遠藤基本新しい曲が発表されると大抵真っ先に最初に曲名の意味を調べるんですよ、知っている単語だろうがそうじゃなかろうが
当然今回も、タイアップが決まった2020年春に「その他・他人」という意味を把握していたものの、当時解禁されていたのはサビ部分のみだったから、頭に疑問符浮かべていたんですよ(そりゃそうだ)
ふたを開けてみたら…!桜井和寿…!桜井和寿って人は………!!!
個人的に期待値爆高い曲だったもので、ウキウキフル解禁したその日
歌詞に「僕」と「君」と第三者「彼」が出てきたときはもう・・・
聖徳太子も「マジで?」って聞き返すレベル
しかもこの関係性の第三者は「彼」ではなく「僕」ときたもんだ
「君」と「僕」の関係性に「他人(others)」と名付ける無慈悲さに震えたのなんのって
しかも「other(単数)」じゃなくて「others(複数)」なのが、もはや鬼畜どころの騒ぎじゃなくない?
他人同士!!他人の集まり!!この曲の僕を取り巻く登場人物、み~んな他人同士!!!怖っっ!!!
無慈悲な桜井和寿に、本気の涙で枕を濡らしたね、もはやちょっとしたホラーだよね
文豪桜井和寿、しれっとこーゆう曲爆誕させるポテンシャルに恐れおののくよ遠藤は…
※余談だけどみすたーさんはバンド名がChildじゃなくて「Children」だし、アルバム名もSOUNDTRACKじゃなくて「SOUNDTRACKS」だし、複数形に定評ある人たちだけど、ここにきてまさかそれが裏目に出てる
※というか「SINGLES」もなかなかだったけどね、孤独の人たち!どれほど分かり合える同志でも孤独な夜はえんやこらと言いますか
※更に言うとみすたーさんの歌詞「月」が出てくる曲って、大抵屋上だったり国道だったり東京の夜だったり水たまり月に片思いしていたり「君のこと考えながら一人で月を眺めているYO」的な曲が多いじゃないですか
※言わば月=孤独の象徴みたいなところがあるのに、「others」は冒頭君と僕で一緒にいる時窓の外の月を見ていたにも関わらず、結末のタクシーの中で25時の首都高に輝く一人窓の月を見てる孤独のニュータイプ…孤独の強調に拍車かけすぎていて、泡吹いて気絶した
この曲の怖いところって、音楽的な構成としては今までのMr.Childrenを踏襲するような考え方ではなくて、結構いろんな試みをしようとしているポテンシャル高い曲でもあったんだよねぇ
個人的にこの曲アウトロが個人的にサビかってくらいテンション上がるし、君と重ねたモノローグと同じくアウトロ長めの曲だけど、それとはまた全然毛色が違ってアウトロのドラムと弦心地よすぎん?壮大過ぎん?最強か?
ある種このアウトロがあることが雰囲気だけでこの曲を語らせない真のothersの醍醐味だと思っている
アダルトな美を飾るドラムがマジでエグゼクティブでイグザクトリーか?Are you serious?
テンポを上げていくのは、逃げ出したい想いか、逸る心か、主人公の心理描写か?
ここにきてさらに想像力を掻き立ててくれるよなって
でも、元々のらしさもちゃーんと残っている訳で ↓ こんなところとかほんと桜井さん
そういえば以前桜井さんが Mr.Children の歌詞は「最初は室内でも、2番3番で外に出て行く(外出してしまう)」って言ってたけど、この度またもやその説がothersで立証されてしまいましたね、スニーカー履いてタクシー捕まえて、25時の首都高に輝く窓の外の月を見てるんだよ#SOUNDTRACKS
— 遠藤にしか出せない特別な音 (@03080510) 2021年1月29日
09. The song of praise (日本テレビ系情報番組「ZIP !」テーマソング)
いち早く「誰かの人生のサウンドトラック」に溶け込んだ曲はこの曲で間違いないだろう。
この曲に関してはアルバムというよりもタイアップ「ZIP !」の印象と、何より自分にとっては38億年ぶりのテレビ出演第一弾「ベストアーティスト2020」で先行フル解禁された印象が鮮明だ。
やっぱり特に、5年ぶりのテレビ出演の印象は特に大きくて。
あの感情丸ごと持っていかれたような感慨深さの中でのフル解禁の喜びは、未だにうまく言葉にできない。
(客観的に言うと、バンドの意図しない形でファンにこんな風に思い入れが出来たりするから面白いなとも思う。)
今ある日常も置かれた環境もこの時代も、憎みながら、呪いながら、嫌いながら、愛していく。ここにある景色を讃える曲。
この曲は何より、シンガロングを叶えたい曲だよなぁ。
だからいつかきっと必ず、ライブ会場で聴きたい曲。
この曲の背景にある「あなたがそうであるなら私も」は、このご時世本当にお守りみたいな言葉だった。
大事に大事に今この曲を暖めているから、いつかきっと最高の形でライブで聴けますよう。この曲に関してはそれに尽きるよ。
10. memories
優勝!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
思いっきり、身に覚えがありあまる歌詞(日本語合ってる?)が、ストライクゾーンど真ん中だった!バンドいないんですけども!それでも!
歌詞の説得力を増しているのはこの歌声だろうなと心底思う。
「心臓を揺らして鐘の音が聴こえる」という歌詞は鼓動・ときめき・ドキドキみたいなものだと解釈しているんだけど、
「いつの日もこの胸に流れてるメロディー」や「胸の鐘の音を鳴らしてよ」の頃から、桜井さんにとっては心臓の音も一種の音楽なんだろうな。
ただ、この曲に関してすごく悲しかったのが、バンドが入っていないことで、かなりストリングスに助けられていることがあると思うけれど
桜井さんが「音楽をやりながら孤独になることはずっとある。」って言っていたことがすごく悲しかった。
音楽は天才にまだこんなこと言わせてしまうのかと思うと、言葉にできないくらい悲しくて仕方なかった
(でもだからこそ、その孤独を受け止めてくれるストリングスの包容力にどれ程救われるものなのか、痛いほどに伝わった)
これはもう音楽を続ける限り、一生抜け出せない呪縛なのかもしれないし、
誰よりも音楽を愛する天才の孤独と苦悩は、リスナー側には一生分かりえないものかもしれないけれど、
それでも許される限りずっとライブを続けてほしいなと、この曲を通じて改めて強く強く思った。
そうすれば桜井さんは独りじゃなくなるから。
ほんのひと時でいいから、ライブを、音楽を通じて、あなたは誰より愛されているということ、どうか忘れないでほしい。
ま、そーゆうことも踏まえながらこの曲を聴くと切なさポイント38億点だったりする訳ですよ!
うっかりクリスマスイブの期間限定公開「Memories Sessions」はくしくもこの曲を聴くにふさわしすぎる場所で聴いてしまい
色々こみあげちゃってこみあげちゃって、泡吹いて気絶したのも心底思い出深い。
(余談だけど「Memories Sessions」で「固く~」をオクターブ上で歌うの桜井さんずるくないか…?ずるいよう)
過去に捕らわれてばかりになるのはいけないものだと、思い込むことは多々あったけれど、
「僕だけが幕を下ろせないストーリー」なんていくつあったっていいよねって思うんですよね、この曲を聴いてからは。
【アルバム総評】
※動画のサムネイルが素敵すぎて3秒以上見つめると遠藤は死ぬ
発売前、散々物議を醸した「現時点で思うことはこのアルバムで最後にしたい。これ以上のものが出来る気がしないですね。」の言葉に恥じないアルバムになっていたか
その答えは、世間の反応を見る限り限りなくYESに近いものなのかもしれないと今は思う。
常に「Mr.Children」というハードルを上げに上げに上げ続けてきた桜井和寿、嫌えないんだよなぁ。
(ちなみに桜井さんは当時Qというアルバムを最後にしようと考え、SUPERMARKET FANTASYで空っぽになり、REFLECTIONを遺作にして、重力と呼吸で後輩ミュージシャンがこのアルバムを聴いたら音楽をやめたくなるような音を作り、今回SOUNDTRACKSでこれ以上のものができる気がしないらしいです、現時点で)
— 遠藤にしか出せない特別な音 (@03080510) 2020年11月20日
サントラちゃん全体的な印象でいうと、ストリングスがなぞりまくっているバンドとのユニゾンが気持ちよすぎて気持ちよすぎて。
それは一種の快楽めいた音楽の喜びさえ感じる、なんだかちょっと怖いくらいだった。
かねてからMr.Childrenはストリングスに重きを置いてきたバンドである訳なんだけれど
ここにきて過去最多のストリングスアレンジを誇る SOUNDTRACKS を生み出し、衝撃的なまでにそのバランスが美しかった。
対比されるのはやはり重力と呼吸だけれども、前作で「バンドの音を聴いてほしい」というアルバムから一転。
ふたを開けてみたらもう一度「歌に響かせる音」の追求にバンドが戻ってきたわけで、より丁寧に、より無駄を省いて、より、そして今までにない角度から。
美しいアルバムですよ、街ですれ違ったら思わず振り向くくらい美人なアルバム、そう思う。
結局メンバーの「桜井の歌を響かせる音」と桜井さんの言う「バンドの音を聴いてほしい」を前作と今作で叶えているんだよな。
バンドも成熟し、桜井さんの歌声もこの上ないほどに表現力を磨き上げている今。
相乗効果でどちらのアルバムも愛おしいよ、しがない彼らのファンとしてすごく。
すごい、鳥肌立った。SOUNDTRACKSのオリコンデイリーランキング集計初日は、重力と呼吸やREFLECTIONの初日売り上げも越えて166617枚。CDを買うことはおろか、買いに赴くこともままならないこのご時世にすごいよ。
— 遠藤にしか出せない特別な音 (@03080510) 2020年12月2日
たくさんの人に届いているよ、Mr.Children。#SOUNDTRACKShttps://t.co/GOSSG8deSn pic.twitter.com/fkgj5SHRSz
1990年代、2000年代、2010年代、2020年代で一位を獲得。
本当にすごいことですよこれは。
ただ今回のアルバムは満を持して行った海外レコーディングから、ご時世上、不本意な時間が空いての発売だったから、きっと恐らく多分もしや実はそういった背景もあって「現時点で思うことはこのアルバムで最後にしたい。」という発言につながっていくわけですけれども
少なくとも2020年11月頃の段階までは、なーんにも出来る気がしなかったけど、だけど結局その一ヵ月後にはもう新しい曲も作り始めていたし、きっと今も何かしら曲には触れているんだろうなって思うとね(笑)
なんていうか、つくづく目が離せないバンドだよなぁ。(離したことないけれどな!)
次は一体いつその曲を聴けるのかな
明日かな、一か月後かな、半年後かな、一年後だろうか。
ライブを形にできない今だからこそ、新しい彼らの音に出会えることが今は一番の楽しみであり、まぎれもない希望です。
28周年最後の一日も、惜しみない敬意と愛を「SOUNDTRACKS」に込めて。
ではまた
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